アートは敷居が高い。そう思っている人は多い。
地域差、個人差はあるだろうが、山梨県においてもまだまだそのような感覚の人が多数だと言えよう。
「shumiya art window」は、甲府の中心商店街の一角にある「朱宮神仏具店」の店舗内ウィンドウを利用して、新しいアートの発信を目指す。そこに繰り広げられるアートは、甲府をはじめ山梨県民や山梨を訪れる人々に「新たな気づきを与えたい」という意図で展示計画を行っていく。
すぐに変化はないかもしれないが、アートによる問いかけを街に与え続けることで新たなムーブメントとなることを信じている。
shumiya art window ディレクター
井坂健一郎
ごあいさつGreetings
甲州に根を下ろして130余年。ご先祖様を大切にする心をカタチで表し、
日本人の豊かな心を今に伝え、未来に伝えるお手伝いをしてまいりました。
目で見ることが出来ない、人の心、人の想いをアートにより、皆様に見て頂くことが出来る
【shumiya art
window】を朱宮神仏具店の本店に設けることが出来ました。
柳町の小さな店舗より、甲府・山梨・日本の皆様に心と想いを見て頂き、豊かな心を感じて頂きたいと思っております。
株式会社 朱宮神仏具店
代表 朱宮 英史
祈りの形
作品解説
和紙を手のひらで「撚り」、漆をほどこす作品を多く手がけてきました。「撚る」ことで日本の風土から生まれた和紙や漆から力をいただき、「撚る」ことによって作品の中に自らの「気」を込めていきます。手のひらで「撚る」という行為は「祈る」姿勢にも似ています。そうした制作の中で、「ムスビ」という響きが立ち現れました。日本神話の中に天地創造に携わったとされる3人の神がいます。名前を「天御中主神(アメノミナカヌシ)」「高御産巣日神(タカミムスビノカミ)」「神産巣日神(カミムスビノカミ)」と言います。「天御中主神」は霊的な力のある場所そのものをあらわし、「高御産巣日神」と「神産巣日神」は 創造を生みだす力を与えてくれる存在だと言われます。「ムスビ」という響きを耳にしたとき、日本人は心の奥深くにしまわれている「祈り」の記憶を呼び覚まされ、深い世界にいざなわれるのではないでしょうか。
いらはらみつみMitsumi Irahara
1972年生まれ
神奈川県鎌倉育ち
shumiya art window directorshumiya art window ディレクター
井坂 健一郎KEN-ICHIRO ISAKA
1966 年生まれ
主な個展(2000 年以降)
主なグループ展(2000 年以降)
主な作品所蔵先:七沢歯科医院(山梨)、和器出版株式会社(東京)、国際整体協会(東京)、聖和学園高等学校(宮城)、Cilindro(山梨)他多数。
主な建築作品 :一般社団法人 白川学館「祝殿」(山梨)、ロゴストンセンター(山梨)