shumiya art window
トップ>shumiya art window>vol.25 mocchi mocchi 展 mocchi mocchi printmaking work’s exhibition
" Lucie vase " 590mm×450mm 油性インク・和紙・シルクスクリーンプリント 2023
”そのものの持つ印象” という瞬時の感覚というものを捉え、ユーモアを交えて紙の上に存在化させる。
それは、私たちにとって作品を目にした人々と共鳴を生み出すための試みです。
その表現を追求する中で、私たちは自然とシルクスクリーン版画での共作という制作スタイルに辿り着きました。2人で制作する過程では、互いの感覚が共鳴し合い、それが作品そのものにも反映されます。
さらに、版画という間接的な技法を選ぶ理由は、肉筆表現など直接的なタッチが持つ強い個性を濾過し、普遍性を帯びた抽象的なタッチに置き換えることができると考えているからです。
私たちが選ぶモチーフは、猫、花瓶、木など、誰もが日常で目にする特徴的な形を持つものです。それらをシンプルなフォルムにデフォルメし、背景を描かず余白を生かすことで、モチーフの本質的な存在が際立ち、観る者に深い印象を与えると考えています。このアプローチには、日本人である私たちの感覚が影響しているのかもしれません。例えば、「無」や「空」の美学、あるいは侘び寂びの哲学が、シンプルさの中に宿る本質を重んじる姿勢に通じています。
これらの技法と思想を融合させることで、私たちは現代的な視覚表現を通して、新たな感覚の共有や対話を生み出したいと考えています。
mocchi mocchiもっち もっち
望月佐知子(1974年生まれ)・純子(1975年生まれ)の姉妹ユニット
共にマサモード アカデミー卒業後、プリンター今泉氏に師事し、シルクスクリーン版画作品の制作活動を展開する。版画作品を制作販売する他、国内外の企業との仕事を手掛ける。
現在、京都に版画工房を構え、制作拠点として、また工房としての活動も行う。
店舗情報全店駐車場完備
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